離職率を徹底分析

離職率が高い理由「看護業界の場合」

ライフイベントに左右されやすい看護業界

ライフイベントに左右されやすい看護業界

何を優先するかで働き方は変わる

女性は男性に比べて、結婚や出産などライフイベントの影響を受けやすいため働き方の変化を余儀なくされます。特に30代にはその傾向が強く見られますが、30代にもなれば知識も豊富になり看護スキルや体力も十分、とキャリアアップのチャンスもあります。
家庭とキャリア、どちらを優先するかで働き方は全く異なります。家庭との両立を優先するのであれば、時間や勤務体制などの条件を第一に考えるため環境が整備された職場を選ぶことでしょう。しかし、キャリアアップを目指しているのなら条件よりも仕事の内容が優先されるため、多少条件が悪くてもやりがいがある職場を選ぶ可能性があります。

家庭との両立を優先した働き方

女性にとっての一大イベントでもある結婚や妊娠、出産はその後の働き方を大きく左右します。妊娠中や出産の前後はハードな仕事についていけるかと悩むことも多いでしょう。産後落ち着いたとしても、夜勤ができなくなったり勤務時間が短くなったりと以前と同じようなペースで働くことは難しくなるでしょう。家庭と両立するのであれば、夜勤がない、時短勤務、託児所がある、といった条件を満たした職場を探す必要があります。現在働いている職場でそういった条件の勤務体制が整っていればそのまま働き続けることができますが、もし整備されていなければ条件の合う職場へ転職しなければいけません。看護師は需要も多く人手不足なため求人数も多く、正社員以外にもパートなどさまざまな働き方の求人が募集されているため他の職種よりは条件に合った職場を見つけやすいのでしょう。しかし、より希望に近い条件の職場を見つけるためには情報収集が重要になります。希望する条件に合致している職場は居心地がよく、ストレスをさほど感じることなく働くことができます。

キャリアアップを優先した働き方

看護師は他の職種に比べると給与も高く、景気に左右されにくいというメリットがあります。しかし、夜勤手当をはじめとした給与体系は勤務先によって違うため、金額にも差が生じます。そのため、給与のアップを目指して職場を変えて転職したり、培った知識やスキルをもっと活かすためにキャリアアップを考えたり、また、希望する診療科で働きたいから転職する、という人も少なくありません。転職することによって給与がアップするどころか下がってしまう可能性もありますが、やりたい仕事をするための転職なので給与以上のやりがいを手にすることができます。